修士論文詳細

専攻教育文化学 氏名 指導教員名吉田 亮 年度2023年度
タイトル宣教師シドニー・L・ギュ―リック と日本人移民排斥問題  ―1905年~1915年―
内容 20世紀初頭、アメリカでは生物学的な観点から自国に相応しい人間を選び移民の排斥を行っていた。本稿ではそうした歴史的背景を踏まえ、日本人移民の擁護者の一人であるシドニー・L・ギューリック(以下、ギューリックとする。)に焦点を当てる。対象年代は、まず擁護論の形成過程として1905年にギューリックが出版した著書に着目し、次に1913年~15年に焦点を当て、対象年代における抗排日運動の全体像を解き明かそうとした。
 従来の研究では、ギューリックの抗排日運動および言説は明らかにされてきた。しかし、抗排日運動の全体像は当該運動および言説のみでは語ることはできない。そこで、対抗言説が展開される要因となっただろうギューリックの思想と被差別集団である日本人移民の反応を追うことで、抗排日運動のメカニズムとその意義や必要性を明らかにし、総合的に抗排日運動を明らかにしようとしたものである。
キーワード1 抗排日運動
キーワード2 プロテスタント宣教師
キーワード3 同化
キーワード4 社会進化論
キーワード5 日本人移民