修士論文詳細

専攻教育文化学 氏名劉 燕雯 指導教員名山田 礼子 年度2025年度
タイトル在日中国男女留学生にみられるジェンダー観の比較
内容  本稿は、日本に滞在する中国人留学生を対象とし、ジェンダーに関する価値観の性差や、日本社会のジェンダー問題に対する意識の実態を明らかにすることを目的とした。中国では伝統的な「男主外・女主内」という意識が残る一方で、近年の女性の社会進出により平等意識も高まっている。こうした背景を持つ留学生が、日本という異文化環境での生活を通じて、自身のジェンダー観にどのような気づきや変化を得るのかに注目した。
 調査では、106名の質問紙調査と6名のインタビュー調査を併用した。その結果、留学生全体として平等意識は高いものの、一部で伝統的な役割観も併存していることが判明した。特に女性留学生は、日本社会における性別不平等を敏感に捉え、伝統的な役割分担に批判的な傾向を示した。一方で男性は、平等の理念には賛成しつつも、実際の役割分担については曖昧な態度を維持していることが明らかとなった。
 結論として、日本での留学経験は、ジェンダー意識を根本から作り替えるというよりも、日本社会との比較や日常的な経験を通して、自身がもともと持っていた価値観を再認識し、可視化させる重要な契機となっていることが示唆された。
キーワード1 ジェンダー意識
キーワード2 異文化適応
キーワード3
キーワード4
キーワード5