修士論文詳細

専攻社会学 氏名新藤勇作 指導教員名板垣 竜太 年度2025年度
タイトル近代日本の「高等遊民」に関する歴史社会学的研究 ――1880 年代から 1910 年代日本における危険な〈余計者〉
内容 本稿の目的は、1880 年代から 1910 年代の近代日本において「高等遊民」がどのような「危険性」をもち、また国家がその「危険性」にどのように対処したのかを明らかにすることである。「高等遊民」とは、高度な教育を受けながらも、それに見合った安定した職業に就かない人々のことを指す。高等遊民は、近代教育制度が確立された直後である1890年前後に現れ、1900年代前半から徐々に問題化されはじめ、そして1910年代に国家統治にとって「危険」な存在として政治問題となった。本稿では、高等遊民が政治問題化するまでの歴史過程を検証することで、(1)高等遊民は非生産性・道徳的悪影響・反国家思想の3点で近代国家にとって危険であるとされていたこと、(2)高等遊民の逸脱性が日清・日露戦争を契機に強調されるようになっていったこと、(3)高等遊民への対策として実業教育重視の教育改革が行われ、それが台湾における植民地統治政策にも転用されたこと、を明らかにした。
キーワード1 近代日本
キーワード2 高等遊民
キーワード3 歴史社会学
キーワード4
キーワード5