修士論文詳細

専攻社会学 氏名大川原 拓真 指導教員名板垣 竜太 年度2024年度
タイトル衰退する農村における移民との共存
内容 過疎化のすすむ農村では、企業が人材不足を補うために外国人技能実習生を採用している。従来の研究では、技能実習生の労働条件を問題化するものが主だったが、一方で彼らの生活の側面に着目する研究も増えてきた。しかしそれらの研究では、企業や地方自治体といった受け入れ側の取り組みによって生じる交流の場に着目しすぎる傾向にある。これに対し本稿では、技能実習生と近隣の日本人住民の日常の場で生じる共存のありように視点を移し、農村における他者との共存について再検討した。筆者は、福島県只見町のある集落をフィールドに、自動車部品工場で働くインドネシア人技能実習生と地元の日本人がどのように共存しているのかを質的調査した。その結果、技能実習生の一時滞在性や、工場労働者であることが起因する農村生活者との生活時間の不一致や、共存の土台である集落という空間自体の衰退が両者の共存のあり方に影響を与えているのかを明らかにした。
キーワード1 技能実習生
キーワード2 農村
キーワード3 多文化共生
キーワード4
キーワード5