修士論文詳細

専攻社会学 氏名廖 星瑋 指導教員名板垣 竜太 年度2024年度
タイトル地域での運動から見る中国帰国者の主体性——小栗栖醍醐地域の事例から
内容 本研究は、京都市伏見区小栗栖醍醐団地をフィールドと選定し、そこにいる中国帰国者のコミュニティで研究を展開して、かれらの主体性を再討論する。中高年で帰国してきたかれらは、長い間で社会からの支援を依存して生活することという客体的なものとして認識されていた。しかし、かれらがただの支援を待つことではなく、むしろ訴訟、デモ、地域活動への参加などの活動を通じて、生活課題の解決に頑張っている。そこで、本研究の主体性とは、このような活動に注目し、かれらの生活課題および課題解決の関係を明らかにしつつ、中国帰国者の独特な主体性を検討した。そこで、2つの場面で中国帰国者の主体性を明らかにした。まず、かれらは生活維持の場面で積極的にフレームを活用して、課題を解決するという主体性がある。また、かれらは日常生活の場面で、「理想と現実」と「特殊と普通」の間で柔軟的に動いてバランスを取るという主体性がある。
キーワード1 主体性
キーワード2 フレーミング
キーワード3 生活戦略
キーワード4 アイデンティティ
キーワード5