修士論文詳細

専攻社会学 氏名邵 語嫣 指導教員名尾嶋 史章 年度2024年度
タイトル転換期中国における階層帰属意識の形成要因とその変化 —CGSSデータによる実証分析—
内容  本研究は、中国社会の急速な経済発展と都市化の進展が主観的階層帰属意識に与える影響を明らかにすることを目的とし、2010年と2021年の中国総合社会調査(CGSS)のデータを用いて実証分析を行ったものです。分析の結果、全体的に階層意識が上昇傾向を示し、中間層および上層の割合が増加した一方で、農村部や低学歴層では下層意識が依然として高い割合を占めていることが確認されました。農業戸籍保持者における階層意識の改善は見られるものの、非農業戸籍保持者との格差は継続しており、地域間では東部沿海地域における中間層および上層意識の増加に対し、中西部地域では下層意識が顕著でした。また、性別や婚姻状況、学歴、職業が階層意識に与える影響についても分析し、特に既婚者や離別女性の意識改善、高学歴層や専門職における高い階層意識、さらにプラットフォーム経済の拡大による単純労働者層の意識向上が注目されます。これらの結果は、中国社会における経済成長や政策的支援が階層意識の変化に一定の影響を及ぼしている一方で、地域間や個人属性による不平等が依然として存在することを示しており、社会的不平等の解消に向けた政策的示唆を提供しています。
キーワード1 階層帰属意識
キーワード2 中国社会事情
キーワード3
キーワード4
キーワード5