修士論文詳細

専攻社会福祉学 氏名小谷 康幸 指導教員名小山 隆 年度2024年度
タイトル障害者支援施設におけるQOLの向上 -施設外資源活用の検討-
内容 知的障害者の自立生活支援が進む中、入所施設は否定的に見られる傾向がある。本研究ではその原因を明らかにし、主にレクリエーションに焦点をあてて、施設入所する知的障害者のQOL向上に必要なことを検討した。前半では、入所施設の歴史や現状と課題について触れたあと、施設職員や障害当事者家族へのインタビュー調査の内容を分析し、施設が抱える課題への考察を深めた。結果、知的障害者はレクリエーションを楽しみにしているものの、職員数や専門性の不足などが原因で、その実現が不十分であることが明らかになった。後半では、入所施設におけるレクリエーションの質的向上を実現するために、地域社会との連携や施設業務の一部外部化など、「施設外資源活用」の可能性について考えた。本研究をとおして、入所施設が単体ですべての業務を抱え込むのではなく、施設外の専門家や組織と連携することにより、施設内のサービスが改善され、施設入所する知的障害者のQOL向上に寄与することがわかった。
キーワード1 障害者支援施設
キーワード2 知的障害者
キーワード3 QOL
キーワード4 楽しみ
キーワード5 施設外資源