修士論文詳細

専攻教育文化学 氏名 指導教員名兒島 明 年度2023年度
タイトル 中国にルーツをもつ児童生徒への言語教育に関する考察  ―家庭での教育を中心に
内容  本稿では、中国にルーツをもつ児童生徒を対象に、言語能力を計測する口頭会話能力テストOBC(中国語版)と絵画語彙テストPVT―R(中国語版)を用い、子どもたちの中国語獲得状況を把握したうえで、家族全員へのインタビューを通して、学校外での教育における親を中心とした中国語教育の実践を明らかにし、子どもたちへの言語教育実践による中国語習得への影響要因を導き出す。
 3家族の全員へのインタビューと子どもへの言語能力テストを通じて、中国語教育の実践において、継承語である中国語の習得を促進・抑制する要因を検討した。促進要因としては、「中国語教室」「子どもとの良好な関係」「中国人コミュニティとの接触」「中国語を練習できる環境」の4つがある。一方、抑制する要因に関して、「公教育での中国語教育への支援不足」「中国人コミュニティの不在」「中国語を継承させる意識の弱さ」「子どもとの不和」「性別による相続の違い」の5つがある。
キーワード1 中国
キーワード2 児童生徒
キーワード3 言語教育
キーワード4
キーワード5