修士論文詳細

専攻社会福祉学 氏名鈴木 實 指導教員名永田 祐 年度2023年度
タイトル「地域福祉における農業協同組合の価値」 ~地域福祉の基盤となる地域コミュニティと農業協同組合組織の関わり方について~
内容 協同組合原則の第1原則に掲げられている「自発的で開かれた組合員制」は,包摂的で差別を行わないという福祉の思想に通ずるものがある.農協は,組合員を中心としつつも,地域社会に開かれた存在であることが求められ,人と人との繋がりを前提とする組織であるため,地域コミュニティの維持や構築に積極的に関与しなければならない存在と言える.農協を肥料や農薬を販売し,貯金や共済を提供するだけの組織ではないと整理した上で,農協の地域コミュニティに対する関与状況について,文献研究による理論的整理,JAぎふにおける実践研究,JAグループが開示している情報に考察を加えながら報告した.そして,これらの情報をもとに,農協の活動の地域コミュニティに与える影響を分析・整理し,農協が地域コミュニティ基盤となるために解決すべき課題と,農協と福祉行政や福祉事業者が連携して,地域コミュニティに働きかけるときの留意事項について言及した.
キーワード1 地域コミュニティ
キーワード2 協同組合
キーワード3 JA
キーワード4 相互扶助
キーワード5 法人後見