専攻 | 社会学 | 氏名 | 指導教員名 | 尾嶋 史章 | 年度 | 2023年度 | |
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タイトル | 出身地域・出身階層が進学行動に及ぼす影;SSM2005・2015調査データの分析に基づいて |
内容 | 本論文では2005年と2015年のSSM調査データを用いて、高校を卒業した人に対して出身地域・出身階層がどのように進学行動を規定しているのかを分析した。分析から次のことが明らかとなった。第1に、出身地域の影響に関しては、男子の大学進学において、地域区分と収容力が影響するが、地域区分の影響はほぼ安定している。女子の進学においては、地域区分よりも収容力が進学行動を説明する結果となった。女子の進学における出身地域の影響は、1990年以降の女子は収容力が高い地域で中等教育を受けると大学進学が増加し、短大進学が減少する。第2に、出身階層の影響に関しては、男子の出身階層は安定しており、母の学歴が高いと進学する傾向がある。女子の出身階層は時期によって異なり、1976年から1989年では父の学歴が高いと短大進学が、1990年以降では大学進学が増加している。第3に、成績に関しては、進学において成績の影響が高まっていた。特に女子の場合、大学進学と成績の関連が強まり、短大が大学の代替手段としての機能が確認できている。 |
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キーワード1 | 教育機会 |
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キーワード2 | 地域間格差 |
キーワード3 | 社会的再生産 |
キーワード4 | 進路選択 |
キーワード5 | ジェンダー |