修士論文詳細

専攻産業関係学 氏名新谷 凌平 指導教員名浦坂 純子 年度2023年度
タイトル路線バス運転者の働き様と入職経路
内容 本研究は、路線バス運転者の属性や入職経路および勤務の態様を、A事業者の運転士30名に対する質問紙調査およびインタビューを通じて分析したものである。
A事業者は公営ということもあってか、勤務時間は概ね先行研究での指摘よりも穏やかで、休暇も概ね希望通りに取得できていた。また回答者全員に複数回の転職歴があり、約3分の2は身体的負荷の軽さや知人からの紹介をもとにトラック運転者等の類似職種からバス運転者に転職していた。数あるバス事業者からA事業者を勤め先に選んだ理由には待遇の良さや休日・休暇の取得しやすさが多く挙げられたが、紹介や勧誘を受けた者も類似職種経験者を中心に一定数存在した。
将来的にバス運転者を確保するにあたっても、人的資本を有効に活用できる点や人的ネットワークによって情報が入手できる点から、まずは類似職種の経験を有する中年層の転職を見込むことが望ましいと示唆された。
キーワード1 バス運転者
キーワード2 入職経路
キーワード3 中途入職
キーワード4 勤務時間
キーワード5 休暇取得