修士論文詳細

専攻メディア学 氏名常 暁昀 指導教員名竹内 幸絵 年度2023年度
タイトル雑誌『歴史魂』の送り手と受け手から見る歴女像の構築と受容
内容 近年、一時的に歴女ブームが沸き起こったことを背景に、メディアが提示した歴女像の構築と受容について分析・考察することが、本研究の主軸にあたる。
本論では、雑誌『歴史魂』を内容分析を行い、『歴史魂』が編み出したまなざしから歴女像をめぐる仮説を立てた。そして、その仮説を検証するため、4名の歴女のSNS投稿テキストを抽出し、KH Coderで投稿テキストに対する分析を行い、仮説の検証を試みた。
結論として、歴女は、「歴史上の人物の英雄物語」という「小さな物語」に興味関心を寄せていることがわかった。この興味が学びの意欲に直結するとは限りらないが、歴女は「小さな物語」への関心が強い傾向にあり、歴史学習へのモチベーションにつながっている可能性が高い。また、歴女はサブカルチャー的歴史コンテンツに趣味関心を集中していることは証明できた。そして、歴女が、より多様で広範な趣味領域に接触し、趣味領域の越境を試みる傾向があるかどうかは本研究での分析では読み取れないことが明らかになった。
キーワード1 雑誌
キーワード2 歴女
キーワード3 サブカルチャー的歴史コンテンツ
キーワード4
キーワード5